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ドイツの住宅展示場とエクステリア見て歩き
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フィアティッヒハウス型 住宅展示場を見る


20-1.jpg 今回訪ねた3ヶ所の規格型住宅(フィアティッヒハウス)展示場は、日本でいうプレハブメーカーのような住宅が集まった展示場である。この展示場には、工期の短さとお手頃な価格に惹かれた来場者が多い。基本的な仕上げは、外部は屋根材がベトン瓦(コンクリート製)で外壁はレンガ積みが主流、内部は壁・天井が塗り壁、床はタイルもしくは、ラミネートフローリングである。中でも一番驚かされたのは壁の断熱の厚みであった。 壁は日本でいうグラスウールの充填断熱 (200mm)と外張り工法(発砲スチロール系60mm)の断熱を採用し、壁の厚さは内部と外部の断熱材を含め、厚みが360mmもあることに驚かされた。屋根もグラスウールを充填しており、厚みは240mmとこれもかなりの厚さで驚かされた。ここまでの断熱を行っているのにもかかわらず、まだこれ以上にしていきたいとの話を聞き、日本の住宅の断熱性能も同じように求めていく必要があるのではないかと思い知らされた。
また、北ドイツでの構造の主流はコンクリートブロック造である中、当社と同じ木造で新築しているメーカーもあった。日本のパネル工法のよう様な工程で住宅の内装・外装をすべて完成していくもので、契約後コンピューターでユニットの図面を作り、その図面に沿ってユニットを工場で製作し、ユニットにサッシも断熱材も全て取り付けた後、現場に搬入しクレーンを用いて組み立てる工法である。最近人気の出てきた工法だが、まだ全新築住宅の15%しか占めていないということである。


シュタイン・アオフ・シュタイン型 住宅展示場


20-2.jpg ここでは新築住宅全体の約70%を占める、シュタイン・アオフ・シュタイン型の住宅を見ることができた。この住宅展示場が日本と最も異なる点は、基本的に外部は仕上げるものの、内部は仕上げなしのままで完成引渡しとなることだ

例えば、内部の床と壁はブロック積みやコンクリートのままで、もちろんキッチン、お風呂もトイレも取り付いていない、その上照明もない。その様な状態で完全引渡しとなるのだ。しかしセルフビルドの考え方の強い彼らは、床を、壁を、キッチンを少しずつ自分で作っていくのである。

引渡しをうけた後にキッチン及び浴室、トイレを自分で作り、そして生活できる部屋を1つ仕上げ、引越しをする。1 部屋あれば十分生活する事ができるからだ。その後、お金を貯めて、その他の部屋を仕上げていくのである。日本においては、想像も付かない事といえると思う。しかし、この展示場の、来場者にインタビューをしてみたところ、彼らは自分の家に対し愛着を持っており、自分の手で住宅を完成していくことに喜びと夢を描いているそうだ。その反面、自分で作らずに知り合いの業者などに頼んで完成させる方がいることも事実である。


30年前のドレーキップ窓を見る


20-3.jpg 北ドイツのとある民家を訪れた。ここのご主人が真っ先に見せてくれたのが、現在当社において標準採用しているドレーキップ窓の先駆けともいえる木製枠の窓であった。

現在のドレーキップ窓と違い吊元と吊元の反対側の下部に開閉用の金物が付いており、内倒しにするときや内開きにするときはその金物の操作によって開くのである。その2年後位に現在と同じタイプの金物が開発され、ハンドル1つで開閉することが可能になった。

しかも驚いた事に、この窓はご主人が自分で作ったそうである。そしてその道具も見せて頂き、この道具は一番の宝物であり自分の思いを形に出来る魔法の道具だと誇らしげに話していた。


20-4.jpg 今回訪れたお宅も躯体(シャーシー)は建築家の設計で、中の細かい部分はご主人が作っており、その中でご主人が最も力を入れたのは、2階の部屋である。元々の設計は平屋だったのだが、家族が増え、部屋の数が足りなくなったので、2階にも部屋を作ったのだという。

この様に実際に話を伺うことで、ドイツでの住宅の考え方を色々と学ぶことが出来た。ドイツでは、自分の家は自分で作るという考えの方が多く、日本の住宅事情との違いに改めて驚かされました。自分の住む家は自分で作り維持していくという考え方が、ドイツの建物が何百年もの時を越えて受け継がれていく理由なのではないでしょうか。


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            文・写真/お客さまサービスグループ 佐々木 勇


アイディアで主張


20-8.jpg ドイツには自然素材をふんだんに使用し、セルフビルドでエクステリアやガーデニングを楽しんでいる住まいが数多くあった。 このセルフビルドのエクステリアについてレポートしたい。
旧市街に一歩足を踏み入れると、そこには日本ではあまり見ることのできない石畳。車も凸凹のためかスピードを出せずにガタゴトと音を立てて舗装石の上を走っている。

早起きして街中を歩いてみると夜霧で濡れた石畳はより輝き、石と石との隙間から生えた苔との微妙なコントラストがより一層美しい街並みを映し出していた。



20-9.jpg ドイツでは石やレンガを使った舗装が多く、アスファルトやコンクリートが大部分を占める日本とは違い、歩いていて心が和む。細部の仕上がりも絶妙で、横断歩道も黒白の石を組み合わせてゼブラ模様を作っていた。
車の運転も不便な狭い路地にある家では、僅かなスペースにバラやツタなどの植物を鉄筋や角材で作ったトレリス(壁面に植物を這わせるためのパネル)に、上手に這わせて玄関脇などをキレイに演出している。
どの家も狭い路地に限られた開口しか面していない。そのため、それぞれの家が競い合うかのように緑をアレンジしている。それぞれの家庭が色々なアイディアで自分の家を主張していた。


自分でつくり、直し、楽しむ


20-10.jpg 郊外の住宅地では緑の豊富さが目立つ。どの家の庭にも土の部分がほとんど見えないくらい芝生が植えられ、窓の少ない壁にはトレリスがつけられ植物が植えられている。あまりにも芝生が多いので「水の管理は?」と尋ねると、多くの家がスプリンクラーで散水しているという。

たしかにDIYセンターには様々な種類のスプリンクラーや芝刈り機が並んでいた。日本ではここ数年出回り始めたスプリンクラーだが、ガーデニングが盛んな国を訪れてみると、公園だけではなく、一般家庭にもかなりの割合で普及しており、取付けも自分の手で行うのが主流のようだ。

またトレリスや門扉、フェンスはスチール製や木製のものばかりが目立った。日本でスチール製というと20-11.jpg、「錆びる」イメージが先行し製品のほとんどがアルミ製である。ドイツに限らず多くの国では、スチール製の門扉やフェンスに傷がついたり錆びたりしても気にせず、好きな色に塗ってしまうのが当たり前。錆びるのは当然のことだしメンテナンスももちろん自分自身。自分でつくって自分で楽しみ、自分の手で直す。こうなってくるとメンテナンス自体も楽しみの一つになってくる。

改めてエクステリアも含めて住まいは創る(建てる)ものであって買えるものではと考えさせられた。 


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