完全注文住宅282棟の実績!オール電化住宅の外観デザインをご堪能ください。

 
clearimg.gif 0120-204-206 建築士が直接ご相談に応じます。
アクセスマップ
 
高品質&低価格 100%オール電化住宅の先駆”社”!注文住宅設計の一級建築士事務所ツーベアホームです。
ツーベアホームは2007年2008年連続でハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック特別賞受賞しました。
 
ドイツ住宅に学ぶ
hyodai1
duits_line

文と写真・石母田 秀隆(マザー企画事務所)


新旧のデザインが織り成すドイツの住宅地

d1-p12 観光は一切なしの今回のドイツ住宅研修。ご当地の建築家に会い、住宅展示場を取材見学し、住宅地を自分のペースで周りながら、できれば普通のお宅訪問も叶えたい。そんな欲張った計画だったが所期の目的を全て果たすことができた。
本や雑誌でみるドイツ住宅の印象は、観光写真に多い「木組みの家」を想起するが、それは都市部の集合住宅に多く観ることができ、建物によっては竣工年のエンブレムがあり見ると1700年代建築もけっして珍しくない。すぐ傍にある世界遺産に指定されている教会が醸し出す街のイメージとの調和は圧巻である。日本では朽ち果てる歳月をとうに越している住宅に今でも人が居住している。ドイツの住宅寿命は79年という国連のデータがあるがもっと長い印象を受けた。
1-2クロンベルクの町で幸い補修中の木骨の家を見つけることができた。壊すことを考えないドイツの人は補修して長く使う。写真でも分かるように中にはレンガが積み込んであり、その上に外壁を塗り上げる。したがって補修に次ぐ補修の家は外壁部が木骨より外に張り出している。これでまた、ホントに79年?と考え込んでしまった。さらに幸いなことに、建築中の住宅にも数多く出会った。その中で、躯体は専門会社が施工したものの、その後はセルフビルドというおじさんに建築中の家の中に招き入れられた。「いつ完成するの?」「そうね、来年かな」いやはやなんとも気の長い話しだd1-p4が、そこは施工過程を楽しんでいるとのこと。引っ越していなのに、近所の人とは仲良く挨拶を交わしている。「ほらっ、ここに上がってよ。ここは吹き抜けにするんだ。そして2階からの眺め、見てごらんよ絶景だろう、大パノラマだよ」と一面麦畑が広がる遠景を誇らしげに紹介してくれた。「何人で住むの?」「家内と二人で。でも子供二人も遊びには来るだろうね。なにせパノラマだから」とビューの良さと家族の絆を重ね合わせていた。

d1-p5 都市部の住宅地を離れ、アウトバーンを走る専用車の車窓から眺める景色と街並みの美しさは何度見ても素晴らしい。先を急ぐ予定を変更し田舎道に入る。そこは期待した住宅デザインの宝庫だった。
大屋根あり、切妻屋根あり、クラシックもモダンもある。それでも景観に異型の不釣合いはなく、調和というより融合というべきか。パブリックスペースの植栽の豊富さと各戸ごとの造園が住宅にさらに彩りを添える。借景を相互に楽しめる環境は実に羨ましい。

パッシブデザインの建築家と意気投合
 訪独の目的のひとつであった省エネルギー住宅やローエナジー住宅については、フランクフルト近郊の町ダームシュタッドで訪ねた建築家ギッ1-5ター氏がレクチャーをしてくれた。ツーベアホームの住宅性能は極めて高い水準をもつが、それは数値を求める技術的な目的ではなく、暑さ寒さなどの厳しい自然環境においても快適に居住できる、いわばパッシブ住宅の思想である。その思想においてギッター氏と合い通じるところが非常に多かった。
氏は一般住宅から大規模集合住宅までと多くの設計を経験していて、その全てが日本でいう省エネルギー住宅だ。氏は設計別にパッシブ住宅、ローエネジー住宅と使い分けていたが基本的な設計スタンスは同じで、住まい手にとってより少ないエネルギーコストで生活そのものをエンジョイして欲しいというものだった。C値(隙間相当面積)は0.6cm2/㎡以下を実現しているが、それも省エネルギーとクリーンな空気を確保するためには絶対に欠かせない要素と強調した。平均のC値が同じレベルのツーベアホームの設計思想と一致していた。
ギッター氏は、設計時点で暖房エネルギー消費量をシミュレートし顧客に提案する。仮にデザインコンペであれば、そのデータを基に顧客説得を講じるという時代にマッチしたプレゼンテーターである。日本の環境共生住宅の権威である建築家の岩村和夫氏とも親交があると聞いたが、なるほど容易に頷けた。

  レクチャーに続き、氏の設計になる3軒の住宅を見学した。始めのメゾネットタイプの集合住宅は1-6比較的新しい住宅地に建築されたもので戸建住宅と集合住宅が隣接していた。それにしても西洋芝(当地ではそう呼ばないが)の手入れのよさには驚く。草高が5cmほどあったが日陰になる根元が黄色にならず青々としている。玄関前の植栽もテラコッタの鉢に上手にデコレートされ、住戸ごとに並ぶとまるで園芸店にでもいるような錯覚を起こしてしまう。「ドイツの国民みんなが花好きなのですか?一人くらい関心のない人がいるでしょう」という筆者の疑い深そうな問いにギッター氏は「いや、お住まいになる方はみんな庭づくりも生活になっているのです」と笑って返答してくれた。2007年に仙台で住宅に関する国際会議が開催されることを告げ、ギッター氏とは再会を約束して次の目的地に足を運んだ。 

規模の大きさに驚く、住宅展示場
 さすがEU加盟国の住宅展示場、これが見終わっての印象だった。規模の大きさは40棟を超すスケールのみならず「フランスなど周辺の国にも建1-7てます」という国際的に展開している会社もあることだった。住宅デザインは競合する他社を意識してか、独自性を強調する建物が多く見受けられた。これは日本の住宅展示場も同様だ。同様といえば、日本でよく見かける2階での構造模型などによる説明だが、やはりドイツにもあった。写真のように断熱材の有効性を説く会社もあれば、壁厚で差別化を訴求しているところもあった。屋根断熱の構造を丁寧に説明してくれる会社もあり、日独の違いがないと感じた一瞬だった。「ドイツの人はエネルギー問題に関心が高いといわれますが、このような断熱技術などにも来場者の関心は高いのですか?」「また、そういうことを伝えるのにどのような苦労がありますか?」との筆者の問いに「当社の断熱工法などはお勧めなのですが、理解していただくには常に苦労しています」の返答にも日本と変わらぬ状況を再び垣間見た。

  デザインの傾向は開口部を大きく採るモダンスタイルが大勢を占め、中には外壁がほとんどない住宅もあり一同を驚かせた。「そんな影響は受けていない」と返答されたが、あきらかに日本住宅のデザインからの影響を感じるものも多数見られた。それにしても40棟以上を丁寧に見て周るのは時間がかかる。ちょうど休日にあたったオーストリアのザルツブルク近くの住宅展示場は、日本の光景同様に多くの家族連れが来場していたが、観察していると外観印象で判断しているらしく飛ばしながら見学していた。展示場見学にエネルギーを費やすのはどこの国も同じのようだ。

クッキングヒーターが当たり前の国
 筆者がみた中では住宅展示場の1軒だけにガスコンロがあった他は全てIHクッキングヒーターだった。数社の担当者に聞いたところ「我々はIHクッキングヒーターが当然と考えているし、お客さんもそうだ」や「ガスのキッチン?ウ~ン、最近は施工例がないし、注文されたこともない」との回答。ギッター氏も「集合住宅はもちろんのこと、戸建住宅もIHが主流です」と語っていた。
ドイツは家庭用の供給電圧が230V(ちなみに周波数50Hz)で、IHクッキングヒーター設置のインフラがそもそも整っていることも背景としてあるが、集合住宅ではとくに安全性の面から裸火の使用が禁じられているケースが多いことからも普及が進んだ。戸建住1-8宅では空気質の保全と換気量の低減に効果があることからほぼ100%まで採用率が高まった。筆者は3年前の訪独でもキッチンメーカー数社に取材経験があるが、そのときは福祉介護機器展示会場だったので高齢者向け厨房についての取材だったが、やはり安全性を強調していた。それにしてもあの平面だけの限られた中で、どうしてこんな多彩なデザインができるのかと、プロダクトデザインの妙に感心した。


hyoudai2
duits_line
文と写真・山本 佳美(インテリアデザイナー SLOW HAND)

ハンドメイド・インフィルの考え
 シェルター(建築構造)を建築家または住宅メーカーに等に依頼し、インフィル(内部空間)を施主が作る。建築工事に施主が加わり、室内仕上げを自分たちの手で仕上げるのである。それがドイツ流。
通りがかりの家で、その家の奥様に突然家の中に招かれた。壁のクロスは自分たちで貼り、開口部分にはペンキで素敵なボーダーが描かれていた。光が美しく入り込むサンルーム入口のガラス扉に描かれたゆりの花も奥様のペイントである。塗り壁を指差し、「この壁も私たちが塗ったのよ。」と誇らしげに微笑む。多少雑なようにも見えるが味がある。心がこもった温かな家と実感した瞬間である。壁にかけてある家族のフォトフレーム、家からのぞく風景の水彩画。部屋のコーナーに飾られた手のこんだグリーンのディスプレイ、お子様が描いたてんとう虫のステンドグラス。このサンルームでどんな"手品"が繰り広げられたのか創造がふくらむ。1-10
この旅でドイツの人々に共通して感じたことは自分たちの家を楽しみながら作り上げ、家が建って安心してしまうのではなく、そこから尚、手をかけてそれぞれの家の歴史"過ごした時間"を作りあげているのだと感じた。

ウインターガーデンの存在
 ウインターガーデンとは一般に温室を想像していただければイメージがつく。天井または壁にガラスを使用したもののことであるが、建築家ギッター氏の設計した住宅にもそ1-11の存在があった。ギッター氏の話のなかで「ローエナジー住宅を注文する建主は、エコロジーへの意識の高い人々だ。」という話があった。壁の仕上げに塩化ビニールクロスを使わず自然素材クロス、珪藻土を使用する。床のフローリングに有害な接着剤を使った合板を使用せず無垢材の、それもオイルフィニッシュや植物性塗料で仕上る等、住宅を、エコロジーを意識して建てようと考えると建築コストがどうしても高くなってしまうのが現状ではないか。しかし、エコロジーを考えた住宅は地球環境に対する負担を少なくする。屋根の上に植物を植えたルーフトップガーデンを始め、冷暖房方法も独特である。
ウインターガーデンもそのひとつであり、ギッター氏が設計したウインターガーデンも素晴らしい機能的な空間であった。天井が斜めに吹抜けになっているガラス張り。長いホールの白い壁にやわらかな陽射しが入り込み青空がのぞく。外のようで外でない何ともいえない懐かしさを感じた。日本にも昔多くあった"縁側"のような心地良い空間である。
機能も完璧で冬場は帰宅者と共に入る寒い風を室内へ入れ込まない。昼間に暖められた空気のおかげで温室効果もありコートをゆっくり脱ぐ事ができる。夏場は太陽の光の加減が直接室内へ入らぬよう設計してある。ドイツの人々はそこにグリーン等を飾り、客をもてなす事も忘れない。ウインターガーデンからのぞいた青空や、植物をインテリアに取り込む事など自然と身近に暮らす、自分達にできる限りのエコロジーを意識した住宅は私たちの心とそして環境にも良いのだとあらためて感じた。

インテリア上級のドイツ主婦
 前にも述べたようにドイツの奥様方はかなりのインテリアプロ!ギッター氏が設計したお宅に招かれた。
風合いの異なる何枚かのキリムが床に心地よく敷かれ、窓には手作りカーテンが下げられている。窓の大きさで裾上げされた白い素1-12朴なシーツをレールのクリップで留めただけのシンプルスタイル。さすがドイツ!ダイニングにはマルセル・ブロイヤーのチェアーが並び、組み合わせてあるガラスのダイニングテーブルはなんと奥様の手作り。照明器具はドイツでは多く見られるワイヤー可動式のもの。照明器具選びも多くの家庭でドイツならではのコーディネーションをしており、日本では通常リビング・ダイニングとつながっている部屋があれば"シリーズ物"で揃え、安心するところだがそこが少々違う。その生活シーンに合ったお気に入りの照明器具を好き勝手に取付けている。部屋全体を見渡すとバラバラと思いきや、絶妙にセンス良くまとまっているのが不思議である。

ドイツに学びながら日本のよさを
 ドイツは羨ましいことに、ヨーロッパならではのデザインの祭典であるフランクフルト・メッセ展やイタリアミラノ・サローネ展などインテリア業界の流行の情報をいち早く収集できる強みもある。
住宅展示場を見学したが"ドイツらしい"インテリアを見ることができなかったのが少し残念。日本に"日本らしい"住宅が多くないのと同じ事だが、ヨーロッパの中のドイツであるので情報が炸裂している。トレンドを追ったデザインを好む傾向はどこの国も同じである。住宅展示場にいたカップルがどの家に興味があるのか見ていると、なぜか私と同じコースを選び回っていた。
スタイル別の様々な住宅があるが、スタイルイメージにとらわれることなく自分流のインテリアを見つけ、そして作り上げる大切さを改めて考えた。住宅展示場の中には"アジア風"のイメージで作り上げられた住宅もあった。逆輸入の日本としてでなく日本の住宅の素晴らしさを改めて見直そうと考えた旅でもあった。
1-13 1-14


hyoudai3
duits_line

文と写真・大谷 啓一(パーマカルチャーデザイナー ブルーベルプランニング)


ビオトープ採用の住宅展示場
1-15イツの環境共生に関するランドスケープ技術の高さや、循環型社会の実践には感心すべきところが多い。ビオトープはもとより、ルーフトップガーデンやウォールガーデンも街中にあふれていた。それもイギリスなどのように作りこまれておらず、昔から自然とそこにあるような不思議な空間になっている。昔からの建物を守り、なお且つそこに新しい空間を作るドイツの懐の深さに今後も学ぶことは多いだろう。
 
今回の研修では主に世界遺産の街並みやハウスメーカーの展示場、一般住宅地、高級住宅地などを見学してきた。仕事柄まずはハウスメーカーの展示場のお話からしていきたい。多くのハウスメーカーでビオトープを採用していた。日本では管理やメンテナンスの問題1-16で考えられないことである。ビオトープには循環式ポンプを取り入れ、絶えず水を動かすことで水の淀みを防ぐ試みをしていた。防水にはゴムラバーシートを池底に使用しその上に石や土や植物を配置し自然な生態系を作り上げていた。魚を飼っていた所もあり、より自然な状態に近づけていた。
デザイン的にはイングリッシュガーデン風もあればコニファーガーデンやシェードガーデンもあり、特にドイツガーデンといった特徴を見受けないことに驚く。また写真を見ても分かるようにジャパニーズガーデンの影響を受けた庭も多く見られた。
しかしハウスメーカーの担当者に聞いてみたところ、ジャパニーズスタイルではないと言う。ドイツ人は何々風ではなくて、常に自分らしさを考えているのだろう。そんなところがまた気持ちがいい。私たちも常に自分らしさを考えて物を作っていきたい。

次に一般住宅地のお話をしたい。日本の住宅地に比べていろいろな外構デザインが存在する。しかしそれが町としてのオリジナルの美しさ出している。イギリスやニュージーランドのように全てがお花畑といった感じではない。ロックガーデンもあればリーフガーデンもある、ローズガーデンもあればハーブガーデンもあった。1-17
しかし共通していえることは全ての住民が本当に楽しんでガーデニングをしていることだろう。日本では週末家族で外出し過ごすことが休日のあり方とされているが、ドイツでは家族で家のメンテナンスやガーデニング作業をして生産の週末を迎えることが幸せとされている。家並み街並みはそこに住んでいる人々のライフスタイルで作られていくのだろう。
今回偶然に一軒の民家のガーデニングを取材することができた。取材した内容は数多くあるが今回はコンサバトリー(サンルーム)ガーデンのお話をしたい。ドイツの冬は雪こそ少ないが気温は氷点下20℃を超えることもあるほど寒く長い。そのため家の一部にサンルームをデザインしている。構造的には家の一部だが役割としては家と庭の中間の位置にある。サンルー1-18ムから見る庭は最高に気持ちがよく、また庭からの出入りもスムーズである。家だけではなく庭全体のデザインが良く考えられていた。ペアガラスを使用しているため保温性に優れ、木質をフレームに使用していて見た目にも美しい。一年を通じて家での生活を楽しんでおりなんとも羨ましい限りである。このお宅は循環型の空間デザインであるパーマカルチャーという考え方を取り入れているようだ。私も環境共生と循環型デザインをテーマに今後も住宅地のデザインに取り組んで行きたい。
 
< 前へ   次へ >
メルマガ申し込み 無料相談 ツーベア通信申し込み お問い合せ